「内観の霊性を求めて」シリーズ
(1)『心の内なる旅』 (2002年)頒布料\1000
カトリックの神父が浄土真宗の身調べから生じた「内観」を経験し、自らも面接者と
しての道を選び、その霊的な富を分かち合うべくつづったもの。アジア・日本のキリ
スト教が、キリストの教えを知識上の信仰から、どのように肚にまで届くものとして
咀嚼するかの、問いかけ。
(2)『大乗起信論とアヴィラの聖テレサ 心の深海の景色』 (2009年 教友社) 本体価格\1500
心の深層にまで下っていくという内観経験は、東西の思惟枠の反省へと導く。アヴィ
ラの聖テレサ著『霊魂の城』と『大乗起信論』を並列において読むという試み。難し
そうだが、この点を抑えない「キリスト教と仏教の対話」は、歯車のかみ合わないも
のとなる。「足の裏のマンダラ」図絵を参照しながら読むとわかりやすい。私家版を新装改訂版として出版。
(3)『ナムの道もアーメンの道も ある隠修士との対話』 (2007年 教友社) 本体価格\2000
ある隠修士と司祭たちとの対話を編集したもの。隠修士の大きな見方は、聖徳太子以降の日本の枠組 みとされている仏教をも含めた、人間の原点にあ る合掌心(ナムの道、アーメンの道)へと導き、様々な 呪縛から自由にさせる。私家版を新装改訂版として出版されたもの。
(4)近刊『死域にもどる アルファもオメガも 隠修士最後の対談』(2009年夏 教友社)
『ナムの道も』の続編で、カルメル会士・故田中輝義神父との対談を編著作されたもので、ケノーチック瞑 想により徹底降下の道のりを話題とした稀有の書。復活のラウレンシオと盤珪禅師の比較から始まるが、 東西宗教の対話に際して、またキリスト教の文化内開花の生ずるために、避けて通れない課題を語る。
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